漫画家の収入の仕組み〜原稿料、単行本の印税、キャラクターの著作権料、電子書籍

Pocket
LINEで送る

フジテレビの「マネースクープ(MONEY SCOOP)」という番組で「漫画家の収入の仕組み」について特集していました。

現在、日本で一番売れている漫画は「ワンピース」だそうです。

全76巻の累計発行部数は3億2000万部以上にもなり、日本人一人あたり2.56冊持っていることになるそうです。

「ワンピース」の総売上は1280億円以上!

すごいですね〜。まぁ、ここまで売れる漫画はレアケースですが、番組では「まじかるタルるートくん」や「東京大学物語」を描いた江川達也さんが漫画家の収入の仕組みについて詳しく説明していました。

ちなみに、江川達也さんのピーク時の年収は3億円ということです!

漫画の原稿料

江川達也さんが少年ジャンプで「まじかるタルるートくん」を書いている時代は、1ページの原稿料は4,500円くらいだったそうです。

1週間分の原稿料(19ページ)は85,500円くらい。(4500 × 19 = 85,500)

1年間(49週)の連載だと年収418万9,500円に。(85500 × 49 = 4,189,500)

漫画家の原稿料は当時も今も1ページでいくらという計算方法なんだそうです。

新人漫画家の場合、1980年代で1ページ4500円、現在では8000円くらいが相場。

ただし、アシスタントなども雇うので、原稿料だけでは赤字になってしまうそうです。

それを穴埋めするのが、単行本の印税です。

漫画の単行本の印税

漫画の印税は単行本の値段の10%です。

「まじかるタルるートくん」が販売されていた当時は、単行本の値段は359円だったので、

【359円 × 10% = 35.9円 × 冊数】

が印税額となります。

単行本が100万部発行されると、単行本1冊で約3,590万円の印税収入となるというわけです。

連載が長くなれば、単行本の数は増え続け、以前出した本も売れ続けるという成功スパイラルに。

「まじかるタルるートくん」の場合、1年間単行本の印税は約2億円だったそうです。

ちなみに、漫画の場合、売れた数ではなく、印刷された数に対して印税が入ってくるそうです。

つまり、書店に並んでしまえば、たとえ売れなくても印税が入ってくるというワケです。

漫画のアニメ化

漫画が人気になると、アニメ化される漫画も出てきます。

アニメ化された場合、1話で10〜15万円の原作料が入るそうです。

おもちゃやゲームの著作権料

さらに、おもちゃやゲームが発売されると、ロイヤリティ(著作権料)が入ってきます。

「まじかるタルるートくん」の場合、ゲーム化されて売上の3%が入ってきたそうです。

定価5,800円のゲームソフトが30万本も売れて、キャラクター著作権料で約5,220万円もの収入に!

アニメの関連グッズだけで年収約1億円ほどになったとか。

漫画やアニメのパチンコ化

漫画の連載終了後も、パチンコ化されるとさらに収入になります。

「まじかるタルるートくん」は連載終了16年後にパチンコ化し、キャラクター著作権料が約3000万円になったそうです。

漫画の電子書籍化

さらに、最近の漫画界には新たな儲けの仕組みができています。

それは電子書籍です。

電子書籍の最大手はアマゾンのKindleですが、その印税は最大70%にもなるそうです。

紙の本の場合、漫画が読者まで届くまでに以下のように様々な業者が入ります。

【漫画家 – 出版社 – 印刷所 – 取次 – 運送業者 – 書店 – 読者】

これが、電子書籍になると中間の業者が一気に消えて、コストが一気に抑えられるので印税が大きくなるのです。

【漫画家 – 電子書店 – 読者】

ただし、電子書店の場合は売れた冊数(実売)で印税を計算します。売れなければ印税も入ってきません。

ちなみに、m.c.A・Tさん曰く、音楽業界の印税はトップクラスでも3.3%で実売で計算するそうです。

漫画の市場規模

漫画の市場規模は3,670億円なので、印税10%ということは、年間367億円を漫画家全員で分けるということになります。

市場規模の1%、つまり36億7000万円を売り上げれば、その10%、つまり3億6700万円を受け取れることになります。

一発当てられれば大きいですが、その裏には日の目を見ない漫画家も多いんでしょうね。

Pocket
LINEで送る